2008年3月17日月曜日

事業主体について

東京新聞の3月8日の記事魚拓)によると、(株)サテライトつくばを設置するのは「城里町にある競輪の場外車券売り場を運営する業者」とのことです。

「城里町にある競輪の場外車券売り場」というのは「サテライト水戸」のことで、茨城新聞の去年7月7日の記事によると、1998年8月にオープン、三鷹市など八つの市で構成する「東京都収益事業組合」が管理施工者となって運営を行っていたが、累積赤字が膨らみ、2007年3月で撤退したとのことです。

以下のブログ記事に背景の事情が詳しく載っています。

サテライト水戸 - v(^o⌒)‐☆ Nikky - ブログリ
サテライト水戸がなくなる - 公営競技はどこへ行く

サテライト水戸は昨年8月に営業が再開されたとのことですが、こちらのブログ記事

週刊新潮より - 秋日和日記

によると、元立川市の公営競技事業課長の関根吉雄氏が設立した会社がサテライト水戸や妙高の業務委託を請け負っている件で、週刊新潮に記事が掲載されているようです。

Doing It To Deathというサイトの下記の記事なども参考になります。

TX沿線に場外車券場 開発事業に大幅遅れ 公営ギャンブル場計画
場外車券場計画が浮上 県工業団地内 地元は反対表明(茨城)
サテライト水戸 競輪組合が撤退意向 3月末、雇用に影響も
サテライト水戸 競輪組合「赤字、継続は困難」今月末の撤退決定
多摩8市で構成の収益事業組合 立川競輪レースから撤退

【追記】

立川市議会会議録には以下のような記述があります。

平成11年12月10日 第4回定例会

〔志沢実市議〕
.....
 それから、次の点は、競輪事業からの繰り入れの現状と見通しであります。
 今議会始まりまして、一般質問がいろいろと展開をされまして、伊藤議員の質問なり、あるいは御答弁によっては30億という金額や、あるいは本議会に減額補正ということがあるようでありまして、今の段階で明確にできるかどうかわかりませんが、一応明らかにできるということであれば、お聞かせをいただきたいというふうに思うわけであります。 また、これほど競輪事業からの繰り入れが落ち込んでおるということであれば、企画部長の答弁のように、これまでは投資的な経費としてまちづくりに貴重な財源としてというふうな御答弁があったわけでありますので、さすれば、今後はこの投資的な経費の圧縮をどのように考えていらっしゃるかお聞かせをいただきたいというふうに思います。
 大きな2点目は、競輪従事員の中で特別待遇になっているケースはないのかと。2名の警備員が定年過ぎの年齢で、しかもかなりの高額になっているのではないかという、こういう質問であります。
 この警備員というふうに書きましたけれども、実際には警備隊長もしくは副隊長といったような役職であるかもわかりませんが、いずれにしましても、通常、従事員の方々は1カ月当たり労働日数が6日とか、あるいは多くても15日というふうな状況であるのに、このお二人の方は30日とか31日とか、丸々働いているようでありまして、金額も1人の方は52万円、もう一人の方は44万円にもなっているわけであります。
 こうした極めて異常なような状況が散見できるわけでありまして、この際、雇用形態でありますとか勤務の実際などについて明らかにお聞かせをいただきたいと思います。

○公営競技事業部長(関根吉雄君) 競輪従事員の特別待遇についてのケースはないかというふうなことでございますけれども、立川市営競輪の開催に際しましては、開催執務委員長を頂点といたしまして、傘下に立川市が雇用した従事員と競技運営を担当する関東自転車競技会からの派遣従事員がおります。今回の件につきましては、当市の直接雇用の従事員のお尋ねと理解してお答えしたいと思います。
 御指摘の2名の定年過ぎの従事員は、嘱託従事員として自衛警備を担当しております。2人とも本年3月で65歳を過ぎていることから、通常であれば退職となりますが、本年3月末は自衛警備員54名の必要人員に対して、本年途中の離職により7名の補充が必要となっておりました。現在、自衛警備員は専門知識がある警察官OBと競輪選手のOBで構成されている関係から、補充について警視庁と競輪選手会にあっせんをお願いしたところ、5名の紹介がありました。どうしても2名の補充ができませんでしたので、このため、今回、退職予定者の警察OBである2名を本人の了解を得て1年間の期限つきで再雇用したのが実態であります。
 今回のようなケースは、雇用主の都合で再雇用した経過がありますので、賃金については従前の額を支払っております。
 また、御指摘いただいた本部長と副隊長の件でございますが、これは競技会の従事員の派遣というふうな職柄でございます。
 以上です。

〔志沢実市議〕
.....
 それから、競輪関係の投資的な経費の問題でありますが、さっきの市長の答弁というのは、私の質問を聞いているんですか。経常経費には回せないんだみたいな、そんなこと私聞いてないんですよ。投資的な経費の圧縮について、今の段階で具体的に考えていらっしゃることがあれば聞かせてもらいたい。あるいは本年度どれくらいの落ち込みになりそうなのか、減額補正ということも言われておりますので今の段階で明らかにできるのかどうかわかりませんが、できるのであれば聞きたいと、こういうふうに聞いておりますので、明らかにしてもらいたいというふうに思います。
 それから、今、競輪場の従事員の問題については部長の方から御答弁がありまして、7名の補充のうち5名しか採用できなくて、2名どうしても必要だと。それで、警視庁などに照会して、結局5名しかいなかったので、2名ということで1年の期限を限って従前の額でお願いをしたと。従前の額というのが、さっき私が申し上げた50何万とか40何万というそういう金額になるのかなというふうに思うわけでありますが、これは従事員全体から見て飛び抜けた格好になっていますよね。言ってみれば、幾ら雇用する側が必要だからといって、こんな破格の金を出さなければならないということは、ちょっと説得力に欠けるんじゃないですか。
 きのうも何か御答弁では、従事員の補充は、今は行わないと、そういう答弁があったばかりですよねだから、なぜこの2人の方が従前の額で警備員ということで採用をしなければならないのか。
 ついでに申し上げますと、この従事員の方々は、1カ月の労働日数が、先ほども申し上げましたように、極めて少ないわけです。多くて15、16日ですよね。それで、立川競輪で何日、京王閣競輪で何日働いたという内訳まであるわけでありますが、この2人の方は、立川、京王閣とも労働日数はゼロ日になっているわけです。それで、金額がさっき申し上げたような金額になっておるわけです。大体30日、31日働いたというのは、1カ月のうちに休みが全然なかったということでしょう。これは月給として払っているということなんですか。だから、私は勤務の形態を明らかにしてもらいたいというふうに思いますし、なぜこういったような特別待遇にしなきゃならないのか、こういうことを質問しているんですから、明らかにお示しを願いたいというふうに思います。

.....続きは会議録のページ

【追記2】

こんなブログ記事も見つけました。営業再開の話が出る前に書かれた記事のようです。

車券場の撤退 - たかさんの茨城放浪記 城里町
ここ城里町の場外車券売り場「サテライト水戸」で競輪の車券販売などの事業を行う東京都市収益事業組合が、3月末で撤退する意向を示しているようです。年間で約1億5千万円にのぼる交付金や地域雇用に影響が出る町は、経済的に打撃を受けることでしょう。
サテライト水戸は1998年8月にオープンし、これまでに約2千億円を売り上げており、車券発券や飲食店、警備など全体で従業員約280人が雇用されていますが、同組合事務局は、レースの主催事業などの売り上げが改善されず、全体の赤字の問題で撤退を決めたようです。
サテライト水戸は、競輪開催日にもなると、場内はたくさんの人で溢れます。
館内には、至るところにモニターがあり、メインとなる所には何インチあるのでしょうか?巨大なモニターで競輪レースを見れちゃいます。

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